こんな時は家族信託-実家が空き家になり管理や売却が心配

空き家問題には家族信託が有効?

実家の管理や売却対策としての家族信託について

「相続する予定の実家の管理とか売却とかどうしよう」

「親が施設に入居したら実家が空き家になるけど、何か対策したほうがいいかな」

親が高齢になってくると、実家の管理や売却など、空き家問題に対策を取る必要がでてきますよね。

そこで、このページでは、相続などで生じる実家の管理や売却問題について、家族信託を利用するメリットなどを一緒に見ていきたいと思います。

1.【結論】空き家対策には家族信託が有効!

結論から言うと、空き家対策には家族信託が有効です。それは、他の制度や方法を使うよりもメリットがあるからです。

では、そのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。次で見ていきましょう。

2.空き家対策に家族信託を用いるメリット

(1)実家の管理が容易になる

認知症が進み判断能力がなくなると不動産を管理することができません。また、所有者でなければ、親族であったとしても法的には実家の管理をすることができません。

その点、家族信託であれば、信託を受けた家族が管理をすることができます。

特に、空き家となった実家を賃貸に出したいときなどには、家族信託が非常に有効となります。

(2)実家の売却で別の資金にあてることができる

認知症が進み判断能力がなくなると実家を売却することができません。しかし、家族信託を使えば管理を任された家族が空き家となった実家を売却することも可能です。

そのため、介護などが必要となった場合に実家を売却して、そのお金を老人ホームなどの施設の入居費用にしたり、死亡した後のお葬式の費用にあてたりすることもできます。

(3)相続の対策にもなる

家族信託をしていれば、実家の相続対策にもなります。

家族信託をしていないと、実家の不動産を誰が相続するのかで揉めることになり、適切な管理や売却ができず、空き家として放置されることにもなりかねません。

その点、家族信託であれば、所有者の死亡後に誰が引き継ぐのか決めておくことができるので、空き家の問題を解決することが可能です。

3.注意点

空き家対策には家族信託が非常に有効ですが、親が認知症になってしまったら家族信託を利用することができません。また、当然ですが、相続が開始された後に家の所有者と信託契約を結ぶこともできません。

そのため、空き家の管理や売却を考えているなら、できるだけ早く詳細を決めておく必要があります。

もし実家の空き家対策で家族信託を考えているのであれば、早めに司法書士に相談することがおすすめです。

4.まとめ

  • 家族信託は、空き家対策に有効。
  • 家族信託をすれば、柔軟に実家の管理や売却ができ、相続対策にもなる。
  • 空き家対策をしたいなら、早めに司法書士に相談するのがおすすめ。

「実家が空き家として放置されたら困るし、ちゃんと対策しないと」

「親が認知症になって家族信託が手遅れにならないように、早めに相談したい」

もしあなたが少しでも家族信託にご興味があるのなら、一度、当事務所にご相談にいらっしゃいませんか?

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